開業・独立
記事数:36 本
シリーズ:セラピスト開業の教科書
- #1 自宅サロン開業、必須だったのは2万円──設備をいきなり揃えない始め方
自宅サロン開業で本当に必須だったのは、施術ベッドとタオルの約2万円でした。設備をいきなり揃えず、必要になってから徐々に足していくスモールスタートの実例を、理学療法士が実数字で公開します。
- #2 なぜ保険リハを飛び出して、自費の道を選んだのか
病院の保険リハを辞めて自費の道を選んだ理由。疾患別リハビリの時間・制度の縛り、卒業後フォローの限界、そして『疾患がなくても身体機能の予防に関わりたい』という思い。理学療法士が独立を決めた本音を書きます。
- #3 なぜ「自宅」サロンを選んだのか──会社員15年の理学療法士が独立して得たもの
テナントではなく自宅サロンを選んだ理由。会社員15年の理学療法士が、家族との時間・子育て・低リスクを軸に独立した実体験。自宅サロンで得たものと、正直に大変だったことまで包み隠さず書きます。
- #4 開業して最初の患者は、どう集めた?──自宅サロンのリアルな集客
開業して最初の患者をどう集めたか。主力=新聞折込チラシ(月約4万円)が効いた理由、月6万円台を払ってやめたホットペッパー、数年がかりで育った自作ホームページ、AI検索経由の来店まで。客層(平均62歳・9割地元)から媒体を逆算する考え方を、理学療法士の実例で正直に解説します。
- #5 自費の価格、どう決めた?──「稼働率40%で黒字」になる値段の作り方
自費サロンの価格を相場でなく損益分岐点から決める方法。稼働率40%で黒字化できる値段の作り方を、計算例つきで解説。固定費が軽い自宅サロンほど有利な価格設計の考え方を、理学療法士が実体験で書きます。
- #6 一人開業の、お金のリアル──「いくら売れたか」より「いくら残るか」
一人で自費サロンを開業した、お金のリアル。収入の不安定さ、経費率40%の中身、固定費が軽い自宅サロンの強み、そして『いくら売れたか』より『いくら残るか』という視点を、理学療法士が正直に書きます。
- #7 開業前に知っておきたかった、正直な反省リスト──自宅サロンの5つの教訓
自宅サロンを開業して『先に知っておけばよかった』と感じたことを正直に。生活防衛資金1年分、集客の大変さ、口コミの仕組み化、媒体選び、プライベートとの境界まで、理学療法士の反省リストです。
- #8 開業の「手続き」、何をした?──開業届・確定申告・保険のリアル
自費サロン開業で必要な手続きを、理学療法士の体験ベースで紹介。開業届、確定申告の準備、商工会、賠償責任保険、施術前の同意まで。※税務の詳細は税理士・税務署へ、という前提で、何をやったかをリアルに書きます。
- #9 顧客管理、どうする?──高いシステムは要らない。スプレッドシートとAIで十分
開業時の顧客管理は何を使う?高額なリース契約のシステムは要らない。最初はスプレッドシート、今はAIで自作アプリ——理学療法士が実体験で、身の丈に合った顧客管理の始め方を解説します。
- #10 開業を迷っているあなたへ──完璧じゃなくていい。まず市場に出てみよう
開業したいけど自信がなくて踏み出せないあなたへ。完璧を待たず、スモールスタートでいい。市場に出さなければ見つけてもらえない——理学療法士が、迷うセラピストの背中を押します。
- #11 キャッシュレス、どう対応する?──Square+PayPayで、開業日から対応できる
開業時のキャッシュレス対応を実体験で解説。Square(スマホ+小型端末でカード・タッチ決済)とPayPayなどのQR決済で、現金のみの機会損失を防ぐ。一人サロンに自分の店に合った決済の選び方。
- #12 初回カウンセリングは、Googleフォームで──予約メールから事前に記入してもらう
開業時の初回カウンセリングはGoogleフォームが便利。ホームページから予約が入ったら、予約確認メールで事前記入を依頼する。無料で始められ、来店前に内容を読んで準備できる——理学療法士が実体験で解説します。
- #13 数字を雑に扱わない──開業前に知っておきたい「LTV」と「CPA」
開業したら集客の数字を雑に扱わない。LTV(お客様が通う間に払う合計)とCPA(1人を集めるのにかかった広告費)を理解すれば、広告にいくらかけていいかが判断できる。理学療法士が実際の価格を使った計算例でやさしく解説します。
- #14 開業に使える補助金──「持続化補助金」を、私はこう活用した
開業時に使える小規模事業者持続化補助金を実体験で解説。商工会の支援で事業計画書を作り、看板と折込チラシに活用。返さなくていいお金だが、原則あと払いで立て替えが要る点に注意。理学療法士が申請の流れと注意点を正直に書きます。
- #15 整体院のホームページ、何をどの順番で書く?──「お悩みありませんか」で始めない構成
整体院・サロンのホームページで一番難しいのはデザインでなく「何をどの順番で書くか」。患者さんの気持ちの言語化から始めて、料金と方針を先に出し、煽らずに初回予約へつなぐ構成を、自作HPで検索集客している理学療法士が実例つきで解説します。
- #16 SNSが苦手な整体院オーナーへ──「やらなきゃ」の前に、台帳を見てほしい
SNSが苦手で投稿が続かない。運用代行も悩んだ。そんな私が予約台帳を実測したら、Instagram起点の予約はゼロでした。整体とSNSの相性を客層から考え、SNSの役割を3つに分解して「苦手なままでいい」に辿り着くまでを、実数字で書きます。
- #17 理学療法士の自費開業は、なぜ「問題視」されるのか──線を引いてから、看板を作る
理学療法士が自費で整体院やサロンを開くことは、なぜ問題視されるのか。医師の指示・名称独占・資格の使い方という3つの論点を整理し、自費サロンを4年やってきた私が実際にどこへ線を引き、お客様に何を説明しているかを公開します。
- #18 「根本改善」と書きかけた5年目の私へ——検索10秒で見つかる、危ない集客文言9つの型
今年、私のチラシは印刷会社の審査で止められた。書いていたのは「根本」「原因を特定」——開業5年目でも、強い言葉には手が伸びる。実在の整体院・整骨院のホームページから集めた危ない文言9つの型と、なぜそれが出口で自分の首を絞めるのか、私が代わりに使っている言葉を書く。
- #19 HPに載せていい言葉と、チラシに載せていい言葉は同じか——同じ言葉が片方でだけ止められた話
私のホームページに4年間載っていた言葉が、チラシでは印刷会社の審査で止められた。HPとチラシで、使っていい言葉は違うのか。違うとしたら何を根拠に?景品表示法・印刷審査・広告ポリシーという「門番の地図」を、開業5年目の実体験から整理する。
- #20 開業の広告、結局どの法律を見ればいい?——医療広告ガイドライン・あはき法・PT法の役割分担
「参考にすべきは医療広告ガイドライン?あはき法?理学療法士及び作業療法士法?」——理学療法士・作業療法士が整体院・サロンを開くとき、広告の言葉の正本になる法律はどれか。一次資料を読んで整理した役割分担の地図と、実務のチェック順を短くまとめる。
- #21 開業権は、いつ協会の目標から消えたのか──奈良会長の宿題と、そのあとの話
日本理学療法士協会は、かつて開業を目指していた。奈良勲会長は法改正を「未完の課題」として次代に託し、その夢はいつからか目標から消えた——そして2026年、宿題は開業権を抜いた形で机に戻ってきた。60年をまたぐ物語を一次資料でたどる。
- #22 自費リハは「自称リハ」なのか──医師会系シンクタンクに名指しされた側から、答える
日医総研がまとめた調査報告書は、民間の「自費リハビリ」を「自称リハ」と呼び、業界ガイドラインの策定を提言した。自費リハビリ・整体のサロンを4年営む理学療法士が、名指しされた側として原文を読み、「自費リハは問題なのか」に正面から答える。
- #23 もし理学療法士が保険の中で開業できたら、医療費は減るのか──両側の数字で考える思考実験
開業権が「あり得ない」とされた理由は社会保障費だった。では本当に、理学療法士が保険の中で開業したら医療費は増えるのか。米国のダイレクトアクセス研究(オピオイド処方89%減・画像検査28%減)と、日本の柔道整復療養費という前例。両側の数字を並べて考える。
- #24 アデレードで見た、医師がいないだけの風景──オーストラリアの理学療法クリニック見学記
2017年3月、アデレードで理学療法士のクリニックを見学した。受付、待合、診察室、膝のリハビリ。日本の整形外科クリニックと何も変わらない。医師がいないだけだった。マリガンコンセプトの研修、Mark Jones氏の自宅での夜、グレネルグの海辺。写真で残す見学記。
- #24 海外の理学療法士は、なぜ開業できるのか──年表と3か国の比較で分かった「分かれ目」
「海外は教育が長いから理学療法士が開業できる」という通説を、年表で確かめると崩れる。米1957年・豪1976年・英1977年、いずれも学士以前の教育水準で実現した。分かれ目は教育ではなく、「医師の指示」がどこに書かれているか。処方権・画像検査・給料の差まで、3か国と日本を比べる。
- #25 狙われるのは施術ではなく、広告の書き方——理学療法士の整体院をめぐる訴訟を読んで
理学療法士が施術する整体院が訴えられた裁判があります。一審で崩れた入口は、施術そのものではなく広告の書き方でした。景表法・医療広告ガイドラインに続く「4つ目の法律」=不正競争防止法。同業の当事者として、裁判記録から学んだ注意点と、私自身が自分のサイトで直してきたことを書きます。
- #26 もし整体にルールを作るなら——ルールなき業界の当事者が考える6か条
整体は届出も免許も要らずに開業できる。だから危ない広告も危ない手技も市場に混ざり、業界全体の信頼が削られていく。訴訟を読んだ前回に続き、今回は建設編。もしルールを作るならどんな設計が筋がいいのか——届出制・禁忌リスト・広告ルール・事故報告・受診勧奨・任意登録の6か条を、規制される側の当事者として考えます。
- #27 施術事故への備え——保険・SOAP記録・そして「施術しない」という技術
施術事故への備えは、事故が起きてから考えるものではなく、開業手続きの一部です。賠償責任保険の入り方、病院から持ち込んだSOAP記録、初動対応の型、そして4年間で一度だけあった「事故になり得た日」——歩けなくなって来店されたお客様に施術をしなかった話。守りの三部作の完結編です。
- #28 退職、どう切り出す?──「今の現場どうするの?」に、答えを持って辞めた話
開業を決めた理学療法士が最初にぶつかる壁は、集客でも資金でもなく「職場にどう伝えるか」。私は退職日の半年前に伝え、「今の現場どうするの?」という問いに「後輩を教育します」と答えを用意して、円満に辞めました。核心はひとつ、本音を伝えると反対できなくなる、ということです。
- #29 いくら貯めたら、辞めていい?──生活費1年分と、ウーバーイーツの話
開業資金の記事は多いのに、「辞めてから軌道に乗るまでの生活費」の話は誰も書かない。私は生活費1年分を用意して退職した。売上で生活費を賄えるようになったのは開業から半年後。その冬、2023年1月から3月はウーバーイーツの配達で家計の谷を埋めた。退職から谷を抜けるまで、ほぼ1年──「生活費1年分」は、実体験から出た数字です。
- #30 家族には、どう伝えた?──説得は要らなかった。「ダメなら再就職する」があったから
開業の話を最初にしたのは、職場ではなく妻だった。返ってきたのは二つ返事の肯定。説得のテクニックは何も使っていない。あったのは「もしダメだったら、理学療法士として再就職する」という出口だけ。家族に反対されて踏み切れない人へ──まず「なぜ反対しているのか」を分解するところから始めてください。
- #31 やめ方が決まるから、本気になれる──撤退基準は「損益分岐点を3ヶ月」
「先にやめ方を決めると、本気になれないのでは?」──答えは逆で、やめ方が決まるから本気になれる。私の撤退基準は「損益分岐点を下回る状態が3ヶ月続いたら撤退」。開業時には決めていなかったこの型が、なぜ必要なのか。実際に畳んだもの・役割を変えたものの実例と一緒に書きます。
- #32 無名の1年目が、開業後の集客をどう描くか──6か月で黒字にした実数字
22歳・1年目の理学療法士から「無名の自分が、開いた後どうやって認知を広げて黒字まで行くのか描けない」と相談を受けた。私が答えたのは、看板を1つに絞ること、折込チラシ1.6万枚を毎週2か月、持続化補助金で75万円の広告費が実質25万円、初期費用は実質2万円。自宅サロン5年目の実数字をそのまま書く。
その他の記事
- 整体院のホームページ、月額いくら払っていますか——固定費の棚卸しの話
開業してしばらく、私は集客のための固定費に月6.6万円を払っていた。やめても、何も起きなかった。整体院のホームページ・予約サイト・保守料といった毎月の支払いを、感覚ではなく数字で棚卸しする手順を、自分の失敗と実額で書く。
- 月3万円のホームページリース、契約する前に
開業したセラピストに必ず来る「ホームページ、月3万円、5年契約」の営業。私はホームページも予約システムも顧客管理も、AI(Claude Code)への指示だけで作り、WordPressの予約プラグインから乗り換えて日々の実務を回している。高いリースを契約する前に知っておいてほしい話。
- 患者さんは、AIに聞いてから来た
初来店のカウンセリングシートに『AIで検索して選んだ』と書かれていた——個人サロンで実際に起きたAI検索経由の来店。GoogleにもGSCにも映らないこの経路がなぜ生まれたのか、実測データと一緒に、セラピストが今からやるべき発信の話をする。