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開業・独立

月3万円のホームページリース、契約する前に

2026/7/8

月3万円のホームページリース、契約する前に

この記事で分かること

読了時間:約 3 分

  • 開業直後に営業が来る「HPリース契約」は月2〜3万×5年縛りが相場。原則、途中解約できない
  • ホームページ・24時間WEB予約・顧客カルテ・売上分析まで、AIへの日本語の指示だけで自作できた実例と実績数字
  • 正直な注意点も書く——根気は要る、決済や大量の個人情報を扱うものはエンジニアに相談、契約済みリースは解約できない

開業届を出すと、不思議なくらい正確に営業電話がかかってくる。中でも定番なのが、ホームページ制作のリース契約だ。月2〜3万円、契約期間は5年。総額にすると100万円を超える。そしてリース契約は、原則として途中解約ができない。

先に結論を書く。2026年に開業するセラピストに、この契約はもういらない。ホームページも、予約システムも、顧客管理も、AIに日本語で指示するだけで作れるからだ。

これは想像で書いていない。私のサロンのホームページ、24時間のWEB予約、顧客カルテ、売上分析——全部、AI(私はClaude Codeを使っている)との会話だけで作ったものだ。プログラマーを雇ったことは一度もない。そして私自身、プログラミングの専門教育を受けたことはない。

自作したもので、実際に何が回っているか

具体的に並べる。今うちのサロンで動いているのは、こういうものだ。

ホームページは自作で、サーバー代は0円(Cloudflareの無料枠)。かかっているのはドメイン代の年1,500円程度だけ。予約は24時間WEB受付で、お客様には確認メールが自動で届き、前日にはリマインドメールも自動で飛ぶ。私のGoogleカレンダーにも勝手に入る。

顧客管理は、カルテ・来院履歴・回数券の残数・月ごとの売上分析まで一つの画面で見られる。この自作システムには、開業からの予約3,400件以上、カルテ415人分が載って動いている。おもちゃではなく、サロンの実務を支えている本体だ。

作り方は、拍子抜けするほど地味だ。「予約が入ったら確認メールを送って」「顧客ページに回数券の残数を出して」と、日本語で指示する。すると数分でコードが書かれ、動くものが出てくる。気に入らなければ「もっとこうして」と言い直す。それだけである。

今日も昼休みに「顧客ページから、その人宛のフォローアップメールを開けるボタンをつけて」と指示して、30分後には本番で動いていた。業者に頼めば見積もりから納品まで何週間かかったか分からない仕事が、会話ひとつで終わる。

それでも正直に書いておきたい注意点

いいことばかり書くとリース営業と同じになるので、引っかかった点も書く。

まず、根気は要る。一発で完璧なものは出てこない。動かない・思っていたのと違う、を「ここがこう違う」と言葉にして直させる往復が必ずある。私の感覚では、これは新人に仕事を教える感覚に近い。教えるのが面倒な日もあるが、教えたことは資産として残る。

次に、何でも自作していいわけではない。クレジットカード決済そのものや、大量の個人情報を預かる本格的な会員システムのような「漏れたら致命傷」の領域は、私は今も専門家に相談する前提にしている。個人サロンの予約と顧客管理の範囲なら十分自作できる、というのが4年やった実感だ。

最後に、すでにリース契約をしてしまった人へ。リースは原則解約できないので、慌てて二重投資をする必要はない。満了までの間に、AIで自分のホームページを少しずつ作って引っ越しの準備をしておく——それが一番損の少ない道筋だと思う。

固定費の差は、そのまま生存率の差になる

開業初期の実感として、毎月出ていく固定費は精神をじわじわ削る。私は開業当初、大手予約サイトに月6.6万円を払っていた時期があるが、効果は薄く、やめた。もしそこにHPリースの月3万円が乗っていたらと思うと、正直ぞっとする。

月3万円は、年36万円。5年で180万円だ。同じものが、いまはAIの定額プラン料金とドメイン代だけで手に入る。浮いたお金は、施術の学びにも、広告の実験にも、生活防衛資金にも回せる。

営業の電話は、あなたが「作れない」ことを前提にしてくる。その前提は、もう崩れている。契約書にサインする前に、一度AIに「治療院のホームページを作って」と言ってみてほしい。たぶん、その日のうちに答えが出る。