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開業・独立 シリーズ:セラピスト開業の教科書 #3

なぜ「自宅」サロンを選んだのか──会社員15年の理学療法士が独立して得たもの

2026/6/15

なぜ「自宅」サロンを選んだのか──会社員15年の理学療法士が独立して得たもの

この記事で分かること

読了時間:約 3 分

  • 開業=テナントではない。自宅サロンという低リスクの選択肢がある
  • 自宅を選んだ理由は「家族の時間・低リスク・自分のペース」
  • 得たのはお金だけでなくライフスタイルの豊かさ。大変なことも正直に

開業=テナントを借りること、ではない

「開業する」と聞くと、駅前にテナントを借りて、立派な看板を出して……という姿を思い浮かべるかもしれません。

私が選んだのは、そのどれでもありませんでした。自宅の一室(11畳)を、施術スペースにしたんです。

理学療法士として15年間、病院などで会社員として働いたあと、私は自宅サロンという形で独立しました。この記事では、数あるスタイルの中で「なぜ”自宅”を選んだのか」を正直にお話しします。これから開業を考えている方の、選択肢のひとつになればうれしいです。

まず、なぜ独立したのか

自宅うんぬんの前に、独立そのものを決めた理由から。当時の私には、こんな思いがありました。

  • 家族との時間を、もっと大切にしたい
  • 幼い子どもたちの子育てに、積極的に関わりたい
  • 会社に依存せず、自分の力で収入を得たい
  • 在宅で働きたい
  • フリーランスの理学療法士として活動したい
  • 会社員の給料を、超えていきたい

並べてみると、これらを全部いっぺんに叶えられる働き方が、自宅サロンだったんです。

なぜ”自宅”だったのか

理由は大きく3つあります。

① 家族との時間が、通勤ゼロで増える

これが一番でした。通勤時間がゼロになるだけで、子どもと過ごせる時間がまるごと増えます。仕事の合間に家族の顔が見られる——これは会社員時代には手に入らなかったものです。

② リスクが圧倒的に低い

前回の記事でも書いた通り、自宅サロンは家賃も物件取得費もかかりません。固定費が軽いから、売上が不安定な開業初期でも生き延びられる。「失敗したら借金まみれ」という恐怖がない状態でスタートできたのは、本当に大きかったです。

③ 自分のペースで、自由に育てられる

誰かに合わせる必要がなく、メニューも働く時間も自分で決められる。大きく一気に稼ぐビジネスではないけれど、自分のペースで少しずつ育てていける。これが性に合っていました。

自宅サロンで、実際に得られたもの

やってみて、本当に良かったと感じていることです。

  • 家族との時間が増え、子どもの成長を間近で見守れるようになった
  • お客様から直接「ありがとう」と言ってもらえる——会社員時代より、やりがいをダイレクトに感じられる
  • 通勤のストレスがゼロになった

特に、子どもの成長をそばで見られることは、お金には換えられない価値でした。

正直に言うと、大変なこともある

良いことばかり書くと嘘になるので、しんどかったことも正直に書きます。

  • 売上が不安定な時期があり、貯金が減る不安と向き合いました
  • 新規集客に時間と労力がかかる。広告活動は、思った以上に大変です
  • 仕事とプライベートの境界が曖昧になりがち(自宅なので、オンとオフが混ざる)
  • ご近所との関係、個人情報の扱い、看板・玄関・トイレ・駐車場・子どもの声……自宅ならではの細かい課題もあります

境界の問題は、予約状況を家族とスマホのカレンダーで共有することで、だいぶ整理できました。完璧ではないけれど、工夫しながら付き合っています。

自宅サロンが「向いている人」

ここまで読んで、こんな人には特に向いていると思います。

  • 家族との時間を大切にしながら働きたい
  • いきなり大きなリスクは取りたくない(小さく始めたい)
  • 自分のペースで、自由度高く働きたい
  • 地域に根ざして、長く続けたい

逆に、「短期間で一気に拡大したい」「スタッフを雇って大きくしたい」という方は、最初から物件を借りるスタイルが合うかもしれません。どちらが正解ということはなく、自分の人生で何を大切にしたいかで選べばいいと思います。

まとめ

  • 開業=テナント、ではない。自宅サロンという低リスクの選択肢がある
  • 私が自宅を選んだのは、家族の時間・低リスク・自分のペースのため
  • 得られたのは、お金だけでなくライフスタイルの豊かさだった
  • 大変なこと(売上の不安・境界の曖昧さ)もあるが、工夫しながら付き合える

「自分なら、自宅でやれるだろうか」と考え始めたら——

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