総論 新人PTのための入門
シリーズ:新人PTのための入門 #5
1年目で差がつく「振り返り」の書き方 — 3行でいい
2026/6/8
この記事で分かること
読了時間:約 3 分
- ✓ 振り返りは完璧でなくていい。3行で十分
- ✓ 仮説→確認→結果(+次どうする)の型
- ✓ 1日1例・その日のうちに・フォーマット固定で続く
「振り返りが大事」は分かる。でも続かない
「リフレクション(振り返り)が成長の鍵」——よく言われます。でも実際は、何を書けばいいか分からず、気づけば書かなくなる。新人あるあるです。
結論から言います。完璧な記録は要りません。3行でいい。 続けられる形にすることが、何より大事です。
3行の型:仮説 → 確認 → 結果
その日関わった中から1例だけ選んで、こう書きます。
① 仮説:この痛みは○○が原因だと考えた
② 確認:△△の検査・動きで確かめた
③ 結果:□□だった(だから次は◇◇する)
たとえば——
① 仮説:右膝の痛みは、お尻の筋力低下で膝に負担が来ていると考えた ② 確認:片脚立ちで骨盤が落ちる(中殿筋弱化)を確認、前後で歩行をチェック ③ 結果:殿筋の運動後、歩行時痛が軽減。次回も継続して経過を見る
これだけ。3分で書けます。
なぜ「書く」と伸びるのか
頭の中の「なんとなく」は、書こうとすると初めて輪郭を持ちます。「あれ、自分なんでこの治療を選んだんだっけ?」と書けない日は、推論が曖昧だったサイン。その気づきこそが成長点です。
そして書きためると、自分の思考のクセ(3つの落とし穴)が見えてきます。「自分はいつも構造のせいにしがちだな」と気づければ、もう半分克服したようなものです。
このアカデミーの修士の臨床記録シリーズも、突き詰めれば「過去の自分の振り返り」を公開したものです。振り返りは、何年目になっても効きます。
続けるための3つのコツ
- 1日1例だけ:全部書こうとすると挫折する。1つでいい
- その日のうちに:記憶が新しいうちに。帰りの電車でスマホメモでもOK
- フォーマットを固定:毎回「仮説・確認・結果」の3行。考える負担を減らす
まとめ
- 振り返りは3行でいい(仮説→確認→結果+次)
- 書けない日は「推論が曖昧だった」気づきのチャンス
- 1日1例・その日のうちに・型を固定すれば続く
完璧な記録より、続く振り返り。今日の1例が、半年後のあなたの引き出しになります。
- 学んだ思考を現場で動かす → 臨床推論を現場で動かす
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